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Open Source CFD メモ帳

Open Source CFDの使い方に関するコツをメモ帳形式でまとめたものです。 Open Source CFD実施時に前処理(プリ)、ソルバー、後処理ポストについてそれぞれSALOME、OpenFOAM、Paraviewを利用しています。

Multi-Regionを含むメッシュの作成方法

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Multi-Regionを含むメッシュの作成方法

目的

 共役熱伝達(CHT:流体領域と固体領域間の熱伝達を計算する)解析の場合、流体と固体領域が共存しており、ここではこのような多数の領域(Multi-Region)が存在する際のメッシュ作成方法を説明します。

メッシュ作成

 例えば、ここでは「solid」と「fluid」と言う2つの領域(Region)からなるケースを考えましょう。以下に基本的なメッシュ作成・OpenFOAMへの導入手順を示します。

 1. 領域「solid」の形状を作成する
 2. 作成した領域「solid」の形状に対してメッシュ作成を行う
 3. メッシュ作成後に「*.unv」でエクポートする(例えば、solid.unv)
 4. 仮にOpenFOAMのケースフォルダ(例えば、「meshConvert」と言うフォルダ)を作成する(OpenFOAMのチュートリアルのicoFoamのCavityケースをコピーすればよいでしょう)
 5. 「ideasunvToFoam」OpenFOAMメッシュ変換コマンドを使って、メッシュを変換し、OpenFOAMに読み込む。そうすると、ケースフォルダにある「constant/polymesh」フォルダにメッシュ情報が保存される
 6.  OpenFOAMチュートリアルからCHT解析ケースからコピーすることより、新規CHT解析ケースフォルダ(例えば、「newCHT」と言うフォルダ)を作成する。また、作成したケースに対して必要に応じて領域数の増減や領域名の変更などを適宜に行ってください。例えば、ここでは「solid」と言う領域を作成する必要がある。
 7. 上記手順5でメッシュ情報を保存生成した「meshConvert/constant/polymesh」フォルダを使って「newCHT/constant/polymesh」フォルダを置き換える。
 以上では、領域「solid」のメッシュは新規作成したCHT解析用のOpenFOAMケースに読まれることになります。
 同様に上記手順の1〜7に従って、領域「fluid」のメッシュを作成し、新規CHT解析ケースに読み込みます。
 さらに、領域間の境界条件(インターフェース)をOpenFOAM側で定義すれば、作業完了となります。

 注1:CHT解析の領域間境界「mappedWall」を使っているため、上記手順2で作成したメッシュのタイプは領域毎で異なるタイプやメッシュ数でも構いません、ちゃんと計算できます。
 注2:CHT解析の領域間境界「mappedWall」を使っているため、境界のタイプは場合によって「boundary」を編集し、「patch」から「wall」に換える必要があります。

以上です。
 
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